みずやり


例え見ることが出来なかろうとも、花はやはり咲くべきだし、
咲かせたいから、いつまで出来るかわからないが、水をやるのを怠るまい。
私が見られなくても、私が愛した花を誰かが見るだろう。
そして私に代わって愛してくれるだろう。
それを望んでいる。
(吉村正一郎「待秋日記」より)