猫のトイレのしつけかた
◆猫のトイレのしつけかた
きちんとしつければ、失敗はしません
まず最初に悩むのがトイレのしつけです。すでにしつけられている猫なら問題はありませんが、そうでない場合には、早いうちから、しっかりしつけておく必要があります。ここで注意するのは、絶対に怒らないこと。猫は怒られることを理解しないのです。
生まれたばかりの子猫の排泄
生まれたばかりの子猫は、自分でおしっこやうんちができないので、親猫が陰部や肛門をなめて刺激し、排泄を促します。この時期に親猫と一緒にすごしているのであれば問題はありませんが、もし親猫がいない場合には代わってこの行為をしなくてはなりません。
方法は、ティッシュや綿棒で優しく、陰部や肛門を刺激しましょう。
基本的な方法
ティッシュや綿棒がなくても排泄ができるようになったら、トイレを子猫が行きやすく、かつ静か場所に設置します。猫は子猫であれ大人猫であれ、本能的に砂のようなものがある場所をトイレと認識しますので、食事のあとにそわそわし始めたら、子猫をトイレの上に載せてみましょう。おそらくそこがトイレと判断するはずです。
その際、無理に載せるということではなく、猫の反応をみて、なすがままにさせておきましょう。
もしすでにボランティアさんのところで何ヶ月かすごしていた猫であれば、おそらくトイレの躾はできているはずですので、ボランティアさんのところで使っていたトイレ砂を少し分けてもらい、その砂を新しい砂にまぶすことで、臭いを感知して、そこがトイレであることを認識しやすくなります。
トイレ以外で排泄をしてしまう場合
せっかくトイレを用意しているのに、それ以外で排泄してしまうケースがあります。床ならまだしも、ソファやベッド、畳で排泄をされてしまうと、臭いが取れずに困ってしまいます。
設置したトイレ以外でしてしまうのには以下の理由が考えられます。
1:トイレ自体に問題
まずは置き場所です。猫にとってあまり好ましい場所でない可能性があります。特に玄関などバタバタと騒がしい場所は不向きです。また、以前はそこでしていたのに、突然しなくなってしまった場合、排泄の途中で大きな音がしてびっくりしてしまったということはないでしょうか。
猫に限らず、動物は排泄中は無防備になるので、安心して排泄できる場所にトイレを置くことは非常に重要です。また、食餌場所や就寝場所の近くをいやがるケースもあります。離してみましょう。
次にトイレが汚れているケースです。猫は非常に清潔好きで、少しでもトイレガ汚いとそれだけでトイレに入りたがらないこともあります。最低限朝晩の2回は掃除をしましょう。もしそれが無理なら、トイレ自体をもう1つ増やすなどします。床やソファでされてしまうよりはましです。
また、砂が気に入らない場合にもほかでしてしまうことがあります。変えてみましょう。
2:病気のケース
トイレの前まで言って座り込んだり、トイレまで行ってなにもせずに出てきてしまう、排泄途中で大声で鳴く、排泄の前後に吐く…といった様子が見受けられたら、病気の可能性もあります。
猫は腎臓や膀胱といった泌尿器系が弱い動物なので、注意が必要です。詳しくは別のページで説明します。
◎猫の泌尿器科病気
3:去勢/避妊
去勢や避妊手術をしていない場合、なわばりを主張するためのマーキング行為として、トイレ以外の場所で粗相をしてしまうこともあるようです。
◎去勢/避妊
4:精神的なストレス
あまりかまってもらえなかったり、寂しい思いをすると、わざと飼い主が困るような場所で粗相をしてしまう猫もいます。また多頭飼いで猫同士の関係がうまくいかずストレスが多い場合などもその原因になります。
もしトイレ以外でしてしまったら…。
しかし絶対に叱ってはいけません。猫は叱られた意味を理解しないのです。床などに粗相をしてしまったら、その場所の臭いを残さないようにします。臭いが残っていると再びそこでしてしまう可能性が高くなります。洗剤によっては、中毒になるものもあるので注意しましょう。
布団やソファにしてしまった場合、干して消臭剤をかけたぐらいでは臭いは落ちません。クリーニングに出す他ありませんが、クリーニング店によっては、断られるケースもあります。
防止するには、いろんな方法があると言われてますが、いちどしーてしまうと、同じ場所でしてしまうケースが多いです。アルミ箔をおいておくと猫はその場所に行きませんので、いない間はこの方法も有効です。