キャットフードの選び方

◆キャットフード(餌)の選び方とタイプ

キャットフードの選び方 主成分がタンパク質であるものを

猫の食性は、幼猫の際に食べたものが大きく影響します。子猫の際に食べたことのないものについては、あまり“食べ物”として認識することがありません。その意味で、幼児期に何を食べさせていたのかを把握しておく必要があるでしょう。

キャットフードは、値段だけで選ばない

 スーパーやホームセンターに行くと、すごくたくさんの量が入っていてしかも安価なキャットフードと、少ししか入っていないのに高価なフードがあります。そこで選ぶ基準ですが、安価なものは、あまり良い材料を使っていないケースもあり、おすすめできません。
 まずは成分表をチェックしましょう。成分表は、成分の多いものから順番に表示されているので、最初に肉や魚の表示があればよいのですが、米やトウモロコシといった表示があれば、要注意です。キャットフードはあくまでネズミの代用品ですので、やはり肉や魚といったタンパク質を主原料にしたものを選びましょう。 

ドライタイプのキャットフード

高品質なものを与えましょう。必ず水を用意

猫のドライフード01  いわゆる「カリカリ」というタイプのキャットフードです。肉や魚、野菜などを粉末にし、粒状に乾燥し固めたものです。乾燥させているため、日持ちもよいのがメリットと言えます。価格にはランクがありますが、できるだけよいものを与えたいものです。
 その理由のひとつは、猫は腎臓における疾患が多く、それに対処したもののほうがの望ましいのです。
 特にその中でも多いのが、猫下部尿路疾患(FLUTD)。これは主に下部尿路(膀胱から尿道)に起こる、いろいろな原因と症状を含む病気の総称です。
 例えば、そういった点に配慮しない安いフードばかり食べさせてしまった結果、病院に通ううことになると、それだけで費用がかさみますし、なにより猫が長生きできない可能性もでてきます。どちらが猫にとって幸せでしょう?
 ということもあり、猫下部尿路疾患(FLUTD)に配慮したキャットフードがおすすめです。
 このタイプの場合、水を必ず用意しておきましょう。

 また、このカリカリにおいては、猫の唾液で湿ってしまうとそれだけで食べなくなってしまうことがありますが、子猫の場合、粒が大きすぎたり、固すぎてうまく食べられない…ということがあります。そのような場合には少し湿らせてから与えてもよいでしょう。

ウエットタイプのキャットフード

副食的扱いとして。

猫のフードウェット 缶やパウチに入ったタイプのキャットフードです。スープ仕立てやゼリー仕立てになっています。水分を摂らせるためには良い方法ですが、長時間出しておくと腐ってしまうので、その時間に食べる最小限の量を出すようにしましょう。
 また、ウエットだけを与えている場合、栄養が偏ってしまうこともあるので、ドライタイプのキャットフードと併用するのが望ましいです。

ツナ缶はNG!

 ウェットタイプのキャットフードは、一見人間用のツナ缶そっくりですが、ツナ缶は油につけてあるものや、塩で味付けしてあるので、キャットフードとしては不向きです。

 

★コラム「プレミアム・フードについて」
 スーパーやホームセンター、ペットショップに行くと、そこそこ高い、いわゆる“プレミアム・フード”と呼ばれるものが売られています。これはプレミアム・フードと呼ばれるものは、AAFCOとう機関が定めた品質規格に準じたもので、一定の安全基準をパスしたキャットフードです。これらプレミアム・フードは、安価なものよりさらに安全性や栄養素に注意した素材が使用されています。
 一方日本のペットフードには、品質や安全性を規制する法律が存在全く存在していません。農林水産省の管轄さえ、はっきりと決まってないのです。
 ということも踏まえ、安全なキャットフードを与えたいものです。

 

 うちの猫たちのケース

  うちのディルとバジルの場合、それぞれに好みが違うので少し面倒です。ディルはカリカリが好き、バジルはウェットが好き…。またカリカリでもよく食べるものと、まったく食べないものがあります。ウェットも同様で、高いからよく食べる…というものでもありません。「食べる/食べない」は、子猫の頃の食に左右されるといいます。小さい頃にニボシやカツオブシを与えなかったため、今でもその2つには興味を示しません。
 では、何を食べさせているのかというと、最初安価なカリカリを食べさせていましたが、ある日健康診断に連れていき、尿検査をしたところ、ストロバイトという結晶が出ているということがわかりました。そこでFLUTDに配慮した、少し高めのフードに切り替えたところ、大丈夫になりました。

★オススメフードについては、別ページを用意しました。

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