猫の爪切り

◆猫の爪切り

猫の爪切りの方法

IMG_2103猫の爪切りは定期的に行なうことが大事。子猫の時期からなれさせておくと大きくなってからも楽です。

 本来猫の爪は、木登りをする際に木にひっかかりやすくするためと、ケンカをした際の武器になります。野良猫の場合、適度にすり減るのですが、家飼いの猫の場合、あまりすり減ることがないために、どんどん尖っていきます。

 がしかし、爪を尖ったままにしておくと、人間にとっても抱っこした時に痛いですし、家具や家をボロボロにされてしまいます。また猫自身の肉球に食い込んでしまうこともあるので、定期的にカットしてやる必要があるのです。

また、大人の猫は自分の意思で爪の出し入れができますが、子猫の場合まだできないため、子猫同士がじゃれ合ってお互いをけがさせてしまうこともあります。

 猫の爪の代謝は、根元からのびていく人間のものとは構造が違い、奥から成長し、周りが鞘のようになり、ポロリとはがれ落ちます。猫の爪研ぎ行動は、爪を常に尖って新しい状態にするために、古い表面を剥がすためのものです。

 先端の透明な部分はカットしてもよいのですが、根元のピンクになっている部分には神経と血管が通っているので、カットする場合は、絶対にそこまで達しないようにします。人間でいうところの「深爪」になってしまい、痛みも大きく出血をしてしまいます。

IMG_2090 カットするには、人間用の爪切りではなく、猫用のものを使います。人間用のものでは、おしつぶすような切れ方をするので、不向きです。

 尖った先端だけを2mm程度カットするだけでOKです。前足、後ろ足の両方をカットしますが、主に爪研ぎをするのは前足なので、前足だけでもかまいません。もし肉球に食い込みそうなら後ろ足の爪もカットしましょう。

猫の爪切り方法

IMG_2092 さてその方法ですが、爪は普段は指の奥にしまわれた状態なので、そのままでは出てきません。そこで肉球を「ぷに」っと挟むようにしてつまんでやると、爪が出てきますので、すかさずカットします。

●いやがる場合の方法

IMG_2096 おとなしく爪を切らせる猫なら問題はありませんが、非常にいやがり、大暴れをして噛み付いてくる猫もいます。

 そこでまずはリラックスした時を狙います。おとなしくしている時や甘えて膝に乗ってきたら、その時を逃さないように。あるいは家族に協力してもらい、2人で行なうとスムーズにおく場合もあります。

IMG_2101 あまり無理に行なおうとすると、誤って飼い主が怪我をしたり、また猫が怪我をしてしまうこともあります。一旦恐怖心を植え付けてしまうと、爪切りを見ただけで逃げてしまったり、二度と爪切りをさせてくれなくなってしまうので注意しましょう。

猫にとっての肉球は大切な器官なので、自体を触られることをいやがるケースもあります。どうしても無理な場合には、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。