猫を飼いたい方へ よくある質問と答え
◆猫を飼いたい方へ よくある質問と答え
猫を飼うことにおけるFAQ
ここでは、これから飼おうと思っている方にむけて、猫についてよくある質問とその答えを書いていきます。
Q:「猫は臭くないの?」
A:「臭くないです」
猫は、非常にきれい好きな動物です。というのは、元々は狩猟をして糧を得ていました。そこで自分の臭いをなるべく周囲に感づかれないようにするため、常に身体を舐めて清潔を保っていなくてはならないのです。よく犬と比較されますが、犬のような臭いはまったくといっていいほどしません。
Q:「人になつくの?」
A:「性格によります」
猫は犬のように「群れ」で生活する動物ではないため、犬のような主従関係を築きません。しかし、複数の猫や飼い主を含む人間と生活していると、次第に“群れ的”な意識ができるようです。 猫にも性格があります。人が好きな子、あまり好きじゃない子、抱っこが好きな子、好きじゃない子…と。しかし、子猫のうちから飼っていると、猫は世話をしてくれる人間を母親だと思うようになります。フードをくれて、トイレの掃除をしれくれ、毛づくろいをしてくれ、遊んでくれて、いっしょに寝てくれる人間をそう思うようです。それ以外の人間の家族においては、兄弟だと思うようです。 猫を飼ったことのない人は、猫は自分勝手で人になんてなつかない…と思っている方も多いようですが、それは間違いです。
Q:「猫をしつけることはできる?」
A:「ある程度は可能です」
群れの生き物である犬はある意味“社会秩序”の中で生きている関係で、しつけることが可能といわれていますし、そのとおりだと思います。では本来単独で生きる猫は? しつけることは難しいですが、習慣化させることは可能です。例えば登ってはいけない場所に登った場合、その行為を叱っても猫はどうして怒られているのかを理解しません。そこで「そこに登ったらすごくいやな大きな音がした、嫌いない水をかけられた」といった条件付けをすることで、行動を制御できるようになります。
Q:「世話は大変?」
A:「大変ですが、それ以上のものを与えてくれます」
もちろん動物できすから、フードの世話、トイレの掃除…と大変ですが、それ以上の癒やしを与えてくれます。
チェック項目
さあ、あなたも猫とくらせる幸せを実感してください。と申し上げたいのですが、ただかわいいから、とか、欲しいから、という一時的な動機で猫を飼い始めてみたものの、「やっぱり無理」と人間側の勝手な理由で放棄してしまう人がいるのも悲しいかな事実です。そこで猫を飼おうと思う、前に再度確認しておきたいことがあります。
以下チェック項目です。チェックできない方は、猫を飼うことを諦めたほうがよいかもしれません。
1:終身面倒をみれますか?
猫の寿命は12年程度。昨今では20年ちかく生きる長生きな猫もいます。飼ったからには、途中で捨てるなどせず、何があっても最後まで面倒を見るとお約束ください。
2:飼ってよい住環境でしょうか?
猫を飼ってよい住居でしょうか? 賃貸物件の場合だめなこともあります。無断で秘密に飼うようなことは許されません。
3:家族の了承は得ていますか?
家族の中に、動物アレルギーの方はいませんか? 猫アレルギー症状を持っている方がいた場合、やはり猫を飼うのは事実上無理と言えます。
また、近々お子さんが生まれるとういうことはありませんか? もちろん赤ちゃんがいても仲良く暮らしているケースも多いですが、中には赤ちゃんの世話で手一杯になってしまい、猫の面倒をみなくなるケースがあります。
4:経済的に余裕がありますか?
フード代、トレイの砂代だけでも一月に5000円程度はかかります。また初期費用として、トイレ、ケージ、キャリーなども必要です。
また、飼い始めには予防接種、ノミ駆除、血液検査などの医療費がかかります。
さらに病気になった場合には、診察代がかかります。当然のことながら健康保険の適用はありませんので、一度の診察でも数千円、ちょっとすると一万円以上かかります。
5:ちゃんと面倒見られますか?
猫は生き物です。フードの世話、トイレの世話、遊ぶことを毎日かかさずに行えますか? 病気になった時には病院につれていくことができますか?
6:他に面倒を見てくれる人はいますか?
旅行中や、あなたが病気の際に代わりに面倒をみてくれる人はいますか?
7:引っ越す予定はないですか?
猫は家につく動物と言われています。引っ越しなどの環境の変化が大きなストレスになることも多いのです。
8:あなたご自身が高齢ではないですか?
もちろんあなたが高齢であっても猫を飼うことを禁止できませんし、老後に猫と大事な時間を過ごすのは、大変な生きがいや喜びになるでしょう。
しかし、先にも書いたとおり、少なくと猫は10年以上生きます。もし猫よりあなたが先立ってしまったら、残された猫はどうなってしまうでしょうか? 実際にそのようなことが多く発生し、社会問題として取り上げられています。