猫のストレスケア
◆猫のストレスケア
なにか不安なことや怖いこと、また環境的にすぐれないこと…といった要因があると、人間がそうであるように、猫にとっても大きな心的なストレスになります。
人間のように言葉を発することもできない上に、あまり具体的な表情を見せることがなく、また一見気ままに生きている猫において、ついストレスがないと思いがちですが、そんなことはありません。
身体的な健康管理はいうまでもなく、心的な健康管理も、猫が健やかに長く生きるためには大事なことをい言えます。
例えば、人間において、ストレスを抱えていると、肩を落とし姿勢が悪くなります。と同じように猫も尻尾や首まわりに変化が現れます。
ストレスとは
ストレスは以下の3つに分類されます。
物理・科学的ストレス
寒さ、暑さ、騒音などの外的要因によるストレス
生理的ストレス
疲労、病気になどによるストレス
心理的ストレス
不安、不満、自信喪失などによるストレス
そもそも身体は、神経系、内分泌系、免疫系の3つのシステムが相互的に関連をし、健康状態を保っています。ストレスが加わることで、このバランスを保とうと様々なホルモンが分泌されますが、この状態が崩れることで、身体的にも大きな影響が現れてきてしまうのです。
自律神経には、リラックス・休息時に働く副交感神経と、緊張や興奮時に働く交感神経があります。これらはどちらかが活性化すると、その一方が抑制する働きをします。そのバランスで正常時は健康が保たれますが、ストレスによってバランスが崩れると、自律神経失調症、心身症、神経症などの疾病になる可能性があります。
次に内分泌系ですが、ストレスに応じ、身体はホルモンを分泌させます。これは防御反応において必要なもので、中でも重要なのが抗ストレスホルモンであるコルチゾール(抗炎症作用、血圧上昇作用など)とアドレナリン(血管収縮作用、瞳孔の拡大作用、心拍数増加作用)です。
しかし、ストレスが過度にかかってしまうと、これらのホルモンを分泌し続けてしまい、最終的には機能しなくなり、身体の防御能力が低下し、病気になってしまうのです。
ストレスで起こること
- 内臓系の疾病
- 免疫機能低下による疾病
- 免疫機能乱れによるアレルギー反応
- 精神的不安定からくる攻撃性の増加
ということもあり、普段からのストレスのマネージメントが重要になります。そのためには、まず猫がストレス状態にないかをしっかり判断し、もしストレスがあるのなら、それを取り除くことをしましょう。