猫のブラッシング

◆猫のブラッシング

猫へのブラッシングが重要な理由

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猫は本来狩猟をして生活していたため、自分のにおいが周囲に感づかれないように、つねに毛繕い(グルーミング)をします。猫が清潔好きと言われるのはそのためです。

 グルーミングは自分の舌で行うため、グルーミングと同時に抜け落ちた体毛を飲み込んでしまいます。特に春の換毛期には、大量の冬毛を飲み込んでしまい、胃の中で「毛玉」(ヘアボール)になってしまいます。普段はウンチといっしょに体外に排出されるか、口から吐き出しますが、場合によっては詰まってしまい、毛球症という病気になってしまい、場合によっては開腹手術をしなくてはいけないこともあります。
 そうならないために、普段かブラシなどを使い体毛を余計に飲み込んでしまわないようにしてやることが重要なのです。

 また、ブラッシングをすることで、余計な毛が抜けるだけでなく、血行がよくなることで、毛のツヤもよくなりますし、フケや皮膚の汚れ、フケなどを拭い去ることができます。またノミの除去にもつながりますし、皮膚の異常を感知することにもつながります

 猫が身体をなめる毛づくろいは、猫にとっても非常に重要な行動です。もし自分でやらなくなったら、どこか具合が悪いのかもしれません。様子がおかしいと感じたなら、即かかりつけの動物病院にみてもらいましょう。

 1日1回のブラッシングは、欠かさない日課にしていただきたいものですが、中にはいやがる猫もいます。爪切り同様、むりやり行わず、猫自身がリラックスしている時を見計らってやってあげましょう。

短毛種の場合

 体毛が短い短毛種の場合、換毛期以外はある程度猫が自分で処理できるので、それほど頻繁に行う必要はないかもしれません。

長毛種の場合

 体毛が長い長毛種の場合、自分では処理しきれないので、人間の手助けが必要です。

ブラッシングの道具

ブラッシングのツールです。
・獣毛ブラシ
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 毎日のブラッシンングをする際に使用します。ペット用のものを用意しておくとよいでしょう。毛の絡まりを防ぎ、皮膚を清潔に保つための毛づくろいと同時にマッサージができます。

・ノミ取りクシ

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 ノミを除去するためのクシですが、毛の絡まりを防ぎ、また抜け毛対策にもなります。先端が丸まってて、隙間の狭いものを選びましょう。ノミがいない場合には不要です。

・ラバー・ブラシ
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 ラバー(ゴム)製のブラシです。抜けおちる状態の死毛を取り去るのにも便利ですし、同時にマッサージ効果も期待できます。

・スリッカー・ブラシ
 細い針金によるブラシです。これも抜け毛対策としては有効です。長毛種に有効です。抜け毛対策にはかなり効果を発揮します。
 
・抜け毛対策専用ブラシ(ファーミネータなど)
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 抜けおちる状態の死毛は、ブラシによるブラッシングでもある程度取ることはできますが、できればファーミネーターやフーリーといった専用のものがあると便利です。こういったものを使うと、驚くほどごっそり取れるのがわかるはず。値段的には高めですが、一度使うと、もう使わずにはいられなくなります。ぜひオススメです。  

方法

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 猫の毛並みは、基本は頭からしっぽにかけてですので、頭のほうから行います。 長毛種と短毛種によっても違います。
 使用するのは、ペット用のブラシで大丈夫です。100均などで買えるもので問題ありません。が、長毛種の場合、いきなり細かいブラシで行うと、ブラシの毛が通らないということもありますので、ブラシの毛が大きいものでまずは優しくブラッシングをし、それから細かい毛のブラシで仕上げます。

 猫は、頭から下の部分は自分で舐めて手入れができますが、自分の頭やあごなどは舐めることができないために、前後の足の爪をつかって手入れしますが。ですから、その部分をやってやると、気持ちよいような表情をします。
 頭、顎の下、頬、耳の後ろをブラッシングし、そのあと、背中、脇腹…などをブラッシングします。
猫によってはお腹のブラッシングをいやがるケースも少なくありません。無理にやろうとせず、リラックスしている時にどおっとやるのがよいかもしれません。尻尾も同様です。あまり触られることが好きではないケースが多いです。

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 特に長毛種の場合、毛が絡まりやすいですが無理にブラシやクシでとかないようにします。もしどうしても取れない場合には、肌を傷つけないよう注意しながら、はさみで絡んだ部分をカットしましょう。

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換毛期の手入れ

 換毛期とは、冬から夏、夏から冬…へと毛が生え換わる時期のこと。人間でいうところの“衣替え”と考えて良いでしょう。猫の毛は、表面に見える毛(オーバー・コート)と、皮膚側にびっしりと生える毛(アンダー・コート)があり、換毛期にはこのアンダー・コート部分が抜け替わります。すでに猫を飼っている方ならおわかりでしょうが、綿ぼこりのように、部屋になっているのがそれです。

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