猫の迎え入れ方
◆猫の譲り受け方(里親になる方法)
ボランティアさんから譲り受け、里親になるのが、おすすめです
これから猫を飼いたいと思っている方にとって、いろんな選択肢がありますが、できれば、ペット・ショップからではなく、里親募集をしているボランティアさんから譲り受けることをおすすめします。
猫の里親募集を探そう
ペット・ショップのショーケースに行くと、血統書のついたいかにも品の良さそうな猫が売れられています。もちろん予算に余裕があるのでしたら、そういった猫を購入するのもよいのですが、ペット・ショップで売られているペットは、血統を維持するために、近親交配などが行われることもあり、その結果先天性の疾患を持っていることもあると言われています。また、工場のように子猫を産むことだけに専念させられる母猫もいるといいます。また、子供を産めなくなり無用になった猫は、捨てられたり、保健所に引き取らて殺処分されることもあると言います。
ペット業者のすべてがそうとはいいませんが、商業第一優先するあまり、命をないがしろにする悪徳な業者がいるのも事実です。
その一方、引き取り手がない子猫や保護された猫が、保健所に多く収容されボランティア団体などが主催し、猫の里親募集会などを開催しています。できればそういったところから猫を引き取ることが、猫たちのためになると思います。
里親募集をされているボランティアさんを探す方法
・インターネットで近所の猫の里親募集会を探す
インターネットでお住まいの「地域名」と「猫」「里親」「募集」といったキーワードで検索をすれば、お近くで開催される里親募集会の情報がヒットするはずです。
また、そういった情報を集めたポータル・サイトもありますので、そういったところから探すのが良いでしょう。
・近所の動物病院から探す
近所の動物病院を巡ってみましょう。ドアの前や待合室の壁に『里親募集』のチラシが貼られていることが多いです。そのチラシにある連絡先に連絡して、アポを取ります。
動物病院のチラシの場合、同じ地域の方にお住まいのケースが多いので、面会や引取りなども楽です。
・SNSで探す
FacebookやツイッターなどのSNSで「猫が飼いたい。どなたか譲ってください」書くことも有効です。
ボランティアさんとのやりとり
ボランティアさんに連絡をしたら、いきなり貰い受けにいくのではなく、必ず行く日や時間の約束をしましょう。
その際に「これまで猫を飼った経験があるか」「猫を受け入れる準備はしてあるか」といったことを確認されることがほとんどです。また、学生であったり、定職についていない場合、断れれる可能性があります。
中には非常に多く厳しい条件を提示してくる団体もあるようですが、これは「もらったはいいけど、手に負えず捨ててしまう」「死なせてしまう」といった不幸な猫を出さいないための策といえるので、ある程度はやむを得ないことと言えるでしょう。
逆にそういった条件をクリアできないようなら猫を飼うことは難しいかもしれません。
しかし、中には「定期的に写真を送ること」とか「家にあげて部屋を確認させて欲しい」とか「身分証明書の提示」…といったように、プライベートなことを聞いてくるボランテイア団体もあるのが事実です。もちろん不幸な猫を増やさないために必要のあってのことだとは思うのですが、猫を飼った経験があり、なおかつ今も飼っている…というのにあまり面倒なことを言ってくるようなら、別をあたるようにしてもいいかもしれません。
以下、よく確認される事項です。
- 猫を飼った経験はあるか?
- 身分証明書を提示するか
- 学生か?
- 猫を飼う準備(トイレなど)は整っているか
- 終身面倒みることを誓うか
- 完全部屋飼い(外に出さいない)を誓うか
- 避妊/去勢手術を必ず行うか
- 誓約書にサインするか
など
子猫? 大人猫?
生まれたての赤ちゃん猫はとてもかわいいのですが、まだ免疫力がないために、最低でも生まれて2~3ヶ月間は母猫と暮らす必要があります。よって子猫をもらう場合には、その期間を過ぎた子をもらうようにします。もしそれ以前の子猫を譲渡するようなボランティアさんだとしたら、あまり猫のことをわかっていない人と判断してもよいでしょう。
また、生まれたての子猫は、数時間おきにミルクをあげなくてはならず、時間的にも精神的にも余裕がないと、育てるのは難しいかもしれません。
★コラム「里親詐欺に思われないようにするために」
非常に残念なことに、猫の里親詐欺という犯罪行為が存在します。 ボランティアさんから貰い受けた子猫を動物実験業者や三味線製作業者に売りつけたり、 海外に売る、また虐待目的で手に入れようとするケースがあるということです。 そう思われないように、ボランティアさんの提示する条件には、できうる範囲で応じましょう。
★コラム「猫好きな友人から」
実際ボランティアさんから貰い受けようとしたにもかかわらず、 ボランティアさんから多くの条件をつきつけられウンザリしてしてしまうケースも多いようですが、 それでは「不幸な猫を増やさない」という大義名分を掲げているはずのボランティア団体としても、 なんだか本末転倒という気がしないでもないですよね(苦笑)。 もししっかり最後まで面倒をみる自信があるなら、猫好きさんの友人に相談してみましょう。『猫好きさん』たちのネットワークは意外に広く、例えばどこどこで子猫が生まれたので引き取りてを探している、といった情報も頻繁に入ってきます。そういったアンテナを張り巡らせておくと、よい出会いがある可能性も格段に高まります。
うちの猫たちのケース
うちのディルとバジルの場合、動物病院の張り紙をみて、里親を希望しました。自宅近所の動物病院の張り紙だったので、近くかと思ったら、車で1時間ほど行ったところでした。いきなり連れて帰るのではなく、最初は下見ということでうかがったボランティアさんは、農家で、土間に置かれたケージに2匹が寄り添っていました。
一旦帰宅し、家人と話あいをしてから改めて連絡をしました。最初1匹のつもりでしたが、引き離すのがかわいそうになって2匹もらうことに。
ボランティアさんには、これからの活動資金や、餌代の足しになればと、ほんの少しですが、現金をお渡ししてきました。