猫にとっての炭水化物
猫はネズミから炭水化物を摂っていた
ネズミは猫にとっての完全食
あまりに一般的な結論ですが、猫は基本的に肉食です。多くの方が知っているようにネズミを捕食します。ですから太古の昔から、穀物を守るため船に乗せたり、織物用の蚕や大事な書物をネズミから守るために飼ったりしていたことが分かっています。
では、猫は炭水化物や繊維質を必要としないのでしょうか?まず炭水化物ですが、かつてはネズミをまるごと食べていたので、ネズミの胃腸内にのこっている半消化された穀物がそのまま猫の栄養になったわけです。炭水化物は身体を動かすための重要なエネルギー源になります。猫にとって要求量は少ないとはいえ、なくてはならない栄養素です。
ねこまんまはだめ!
かつては、猫の餌といえば、人間の食べ残しのご飯(お米)におかかをかけたもの(いわゆる『ねこままんな』)を与えるようなことが一般的だったようですが、これは明らかに栄養に偏りがああり、猫にとってはよくないパターンといえます。
以前、近所の屋外のイートインテラスのあるパン屋さんでパンを購入してそのテラスで食べていたところ、どこからか野良猫がやってきて「パンをちょうだい」とねだってきました。僕が味のない部分を少しちぎって与えると、ペロっと食べてしまい、「もっとちょうだい」と言いたげに、こちらをじっと見つめています。しかたがなくもう少しあげましたが、本来肉食である猫がパンを食べる(しかも味のついた)のは、好ましい状況ではないのですが、きっとこの野良猫は、他の人間からもこうやってパンのかけらをもらって生きているのでしょう。ちょっと複雑な気持ちでした。
猫にとっての繊維質
繊維質はこれも炭水化物の一部で、それほど多くを必要としませんが、腸内の健康を維持するためにはなくてはなりません。具体的には、毛づくろいで飲み込んでたまった毛玉を体外に排出させるためになくてはなりません。よく“毛玉対策”と書かれたキャットフードには、普通のフードより多くの繊維質が含まれているのです。
便秘がちな猫の場合には、こういった繊維質の多いキャットフードに切り替えるのもよいでしょう。
オマケ
「キャベツをバリバリかじる猫」の映像です。この子は便秘知らずでしょうね。ウチの猫は野菜は食べませんね…(苦笑)。